雑草対策として人気のある防草シートですが、導入を検討する際に気になるのが虫の発生ではないでしょうか。
特に家の周りに施工した防草シートの下でシロアリやムカデが繁殖してしまうと聞けば、不安になるのは当然です。実際、防草シートを敷きっぱなしにしていると、空気の通りが悪くなり湿気がこもりやすくなるため、ジメジメした環境を好むダンゴムシなどの温床になってしまいます。
せっかく雑草対策をしたのに、虫が大量発生して後悔するような事態は避けたいものです。正しい知識を持って施工前の整地を行ったり、定期的に殺虫剤を活用したりすることで、これらのリスクは大幅に軽減できます。
この記事では、虫が発生するメカニズムと具体的な対策について詳しく解説していきます。
- 防草シートの下に虫が発生する原因とメカニズム
- シロアリやムカデなどの害虫を寄せ付けない具体的な対策
- 虫の発生を防ぐために重要な施工前の下地処理方法
- 湿気を防ぎ快適な庭を維持するシート選びとメンテナンス
防草シートのデメリットは虫が湧くこと?

防草シートを敷くことで生じる虫トラブルの真実や、なぜシートの下が虫にとって居心地の良い場所になってしまうのか、その原因とリスクについて詳しく解説します。
- 防草シートの欠点は虫が発生すること?
- 敷きっぱなしの状態は虫の温床になる
- 湿気を好むダンゴムシが発生する原因
- 防草シート家の周りへの施工とリスク
- 施工後に虫発生で後悔しないために
防草シートの欠点は虫が発生すること?
防草シートを導入する際、気になるのが虫の発生ですが、これはシート自体の欠陥というよりも、シートが作り出す環境に起因する問題です。結論から言うと、防草シート自体が虫を呼び寄せているわけではありません。虫が発生する主な要因は、シートの下にある「環境」と「餌」にあります。
一般的に、虫は直射日光を避け、湿り気があり、かつ餌となる有機物が豊富な場所を好みます。防草シートを敷くと地面への日光が遮断されるため、シートの下は薄暗く、外部よりも湿度が保たれた空間になります。もし、その場所に雑草の根や枯れ葉が残っていたり、水はけが悪かったりすれば、虫にとってはまさに楽園のような環境が出来上がってしまいます。
そのため、虫が発生するのは防草シートそのもののせいではなく、施工前の処理や環境条件が大きく影響していると言えます。逆に言えば、適切な下地処理を行い、虫が好まない環境を整えることで、この欠点は十分にカバーすることが可能です。防草シートは正しく使えば、雑草による虫の隠れ場所を減らす効果も期待できるため、環境作りに注力することが大切です。
敷きっぱなしの状態は虫の温床になる
一度敷いた防草シートを長期間敷きっぱなしにしていると、経年変化とともに虫の温床となりやすいため注意が必要です。最初は適切に施工されていても、時間が経つにつれてシートの上に土埃や落ち葉が堆積し、そこから新たな雑草が生えたり、虫が住み着いたりするケースが少なくありません。
例えば、シートの端や重ね目に隙間が生じると、そこから虫が侵入し、安全な隠れ家として利用されてしまいます。また、シートの上に溜まった土が層になると、そこに水分が保持され、コケやカビが発生しやすくなります。これらは小さな虫の餌となり、さらにその虫を捕食するムカデやクモなどが集まってくるという食物連鎖が生じます。
このため、防草シートは「一度敷けば終わり」というものではなく、定期的なメンテナンスが必要な資材であると理解しておくことが大切です。具体的には、シートの上に溜まった落ち葉をこまめに掃除する、めくれや破れがないか点検して補修するといった手入れを行うことで、敷きっぱなしによる虫のリスクを最小限に抑えることができます。
湿気を好むダンゴムシが発生する原因
防草シートをめくると大量のダンゴムシが出てきて驚いた、という経験を持つ人は少なくありません。ダンゴムシが防草シートの下で大量発生する主な原因は、彼らが好む「湿気」と「餌」が豊富に揃ってしまうことにあります。
ダンゴムシは、乾燥に弱く、湿度の高い暗所を好む甲殻類の生き物です。防草シートの下は常に適度な湿り気があり、外敵からも身を守れるため、彼らにとって非常に快適な住処となります。さらに、施工時に取り除ききれなかった雑草の根や、枯れて腐った植物の残骸がシートの下に残っていると、それがダンゴムシにとっての格好の餌となります。
要するに、湿気と餌となる有機物が揃うことで、爆発的な繁殖を招いてしまうのです。これを防ぐためには、施工前に雑草を根こそぎ除去し、可能な限り有機物を残さないことが重要です。また、水はけの良い土壌に改良する、あるいは透水性の高いシートを選ぶことで、ダンゴムシが好むジメジメした環境を作らせない工夫が求められます。
防草シート家の周りへの施工とリスク
家の周り、特に建物の基礎付近に防草シートを敷く場合は、シロアリなどの害虫が家屋へ侵入するリスクを考慮した慎重な施工が求められます。家の周囲は建物を守るための重要なエリアですが、誤った施工を行うと、防草シートがシロアリの移動経路(蟻道)を隠してしまう恐れがあるからです。
シロアリは日光や風を嫌い、地中や暗い場所を通って移動します。防草シートの下は暗く湿っているため、シロアリが活動しやすい環境になりがちです。もし、基礎の近くに木片が埋まっていたり、切り株が残っていたりすると、それを餌としてシロアリが誘引され、最悪の場合、そこを拠点として床下へ侵入されるリスクが高まります。
そのため、家の周りに施工する際は、基礎立ち上がり部分から少し離してシートを敷く、あるいはシートと基礎の間を砂利で埋めるなどして、基礎周りの通気性を確保し、目視点検ができる状態にしておくことが推奨されます。家を守るためにも、建物の際(きわ)の処理には細心の注意を払いましょう。
施工後に虫発生で後悔しないために
防草シートを敷いた後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、施工前の準備段階こそが最も大切であると言えます。多くの失敗例は、除草が不十分なままシートを敷いてしまったり、整地をおろそかにしたりすることが原因です。
具体的には、スギナやドクダミなどの繁殖力の強い雑草が残っていると、シートを突き破って生えてくることがあり、その隙間から虫が入り込みます。また、地面が凸凹のままだと水たまりができやすく、湿気を好む虫を呼び寄せる結果となります。後悔を防ぐためには、面倒でも最初の「草むしり」と「整地」に時間をかけることが成功への近道です。
さらに、価格の安さだけでシートを選ばず、耐久性と透水性に優れた高密度の不織布シートを選ぶこともポイントです。初期費用はかかりますが、長い目で見れば貼り替えの手間や虫トラブルを減らすことができ、結果的に満足度の高い庭作りにつながります。
防草シートのデメリットである虫への対策

虫の発生というデメリットを解消し、長く快適に防草シートを使用するために効果的な、具体的な害虫対策や施工時の工夫について一つずつみていきます。
- シロアリを寄せ付けない環境作り
- ムカデが好む環境を作らない工夫
- 水はけを良くして湿気を溜めない
- 定期的に殺虫剤を使用して予防する
- 防草シートのデメリットの虫は対策可能
シロアリを寄せ付けない環境作り
シロアリ被害を防ぐための最も基本的な対策は、防草シートの下にシロアリの餌となるものを一切残さないことです。シロアリは枯れた木材や腐った植物を主食とするため、施工場所にある木の枝、切り株、廃材などは徹底的に撤去する必要があります。
また、使用する防草シートの材質にも注意が必要です。天然繊維でできた生分解性のシートなどは、長期間土に触れていると分解が進み、最終的にはシロアリの餌になってしまう可能性があります。そのため、シロアリ対策を重視するのであれば、ポリプロピレンやポリエステルなどの化学繊維で作られた、虫が食い破りにくい高耐久なシートを選ぶのが賢明です。
加えて、基礎周辺の土壌に防蟻剤(ぼうぎざい)を散布してからシートを敷くことも有効な手段です。物理的に餌をなくし、化学的にバリアを張ることで、シロアリが寄り付かない環境を構築することができます。
ムカデが好む環境を作らない工夫
ムカデは湿気が多く、身を隠せる狭い隙間を好む習性があります。防草シートの施工においてムカデを寄せ付けないためには、シートの隙間をなくし、かつ乾燥した状態を保つことが鍵となります。
施工時は、シート同士の重ね代を十分に取り(一般的に10cm以上)、専用の粘着テープやピンを使って隙間なく地面に密着させることが大切です。隙間があると、そこからムカデが侵入し、シート裏を巣として利用する恐れがあるからです。また、シートの上に石やレンガ、植木鉢などを無造作に置くと、その下が格好の隠れ家になってしまうため、不要な物は置かないように整理整頓を心がけましょう。
さらに、防草シートの上に砂利を敷く場合は、厚めに敷くことで日光を遮りつつも、表面の温度を上げて乾燥を促す効果が期待できます。ムカデは乾燥を嫌うため、常に風通し良く、乾いた環境を維持することが忌避効果につながります。
水はけを良くして湿気を溜めない
前述の通り、多くの不快害虫は湿気を好みます。そのため、防草シートの下の水はけを良くすることは、虫対策において極めて高い効果を発揮します。水はけの良し悪しは、元の地盤の状態と使用するシートの透水性によって決まります。
まず、施工前の整地では、地面に勾配をつけて水が溜まらないようにする、あるいは水はけの悪い粘土質の土を一部入れ替えるなどの対策が考えられます。その上で、必ず「透水性(とうすいせい)」の高い防草シートを選んでください。透水性の高いシートであれば、雨が降っても水がスムーズに地中へ浸透し、シートの下がジメジメと蒸れるのを防ぐことができます。
逆に、水を通さないタイプのシートを敷いてしまうと、雨水が表面に溜まってボウフラが湧いたり、シート下がカビだらけになったりと、衛生環境が悪化する原因となります。快適な庭を維持するためには、水と空気の流れを止めないシート選びが必須です。
比較:透水性の違いによる影響
| シートの種類 | 特徴 | 虫発生リスク | 推奨度 |
| 透水性あり(不織布) | 繊維の隙間から水を通す。通気性が良い。 | 低い(湿気がこもりにくい) | ◎ |
|---|---|---|---|
| 透水性なし(織布・ビニール) | 水を通さない。水たまりができやすい。 | 高い(湿気・カビの原因) | △ |
定期的に殺虫剤を使用して予防する
物理的な環境整備に加えて、薬剤を使用した化学的な対策を組み合わせることで、防虫効果をより盤石なものにできます。防草シートを敷く前の段階で、粉剤タイプや粒剤タイプの殺虫剤を地面に散布しておくと、土の中に潜む虫や卵を駆除し、新たな虫の侵入を防ぐバリアとして機能します。
施工後であっても、シートの端や隙間から液体タイプの殺虫剤を注入する、あるいは家の周りを囲むように忌避剤を撒くといったメンテナンスは有効です。特に梅雨の時期や秋口など、虫の活動が活発になる季節の前に対策を行うと効果的です。
ただし、薬剤を使用する際は、ペットや小さなお子様への影響、近隣への配慮、そして植物への影響(除草剤成分が含まれていないかなど)を確認した上で、用法用量を守って正しく使用してください。安全性を考慮しながら、定期的なケアを取り入れていきましょう。
防草シートのデメリットの虫は対策可能
防草シート デメリット 虫というキーワードで検索し、導入を躊躇していた方も、ここまでの解説で過度な心配は不要であることがお分かりいただけたかと思います。確かに防草シートは環境によっては虫の隠れ家になるリスクを持っていますが、それは**「シロアリ」や「ムカデ」、「ダンゴムシ」**などが好む条件が揃ってしまった場合に限られます。
「防草シート家の周り」への施工で「後悔」しないためには、以下のポイントを確実に実行することが大切です。まず、施工前に餌となる有機物を徹底的に除去すること。次に、水はけの良い環境を整え、「敷きっぱなし」にせず定期的にメンテナンスを行うこと。そして、必要に応じて「殺虫剤」を活用することです。これらを組み合わせることで、「欠点」とされる虫の問題は十分にコントロール可能です。
つまり、防草シートは正しい知識と施工方法さえ守れば、雑草という最大の悩みを解決しつつ、虫の発生も抑えられる非常に有用なツールとなります。完璧な防虫は難しくとも、対策次第で快適な庭内環境は十分に実現できますので、ぜひ前向きに導入を検討してみてください。
この記事のまとめ:
- 防草シートの下に虫が湧く主な原因は、湿気と**餌となる有機物(枯れ葉や根)**が残っていることにある。
- シロアリやムカデなどの害虫対策には、施工前の徹底した除草と整地、そして隙間のない丁寧な施工が不可欠である。
- 湿気を防ぐために透水性の高いシートを選び、水たまりができないように勾配をつけるなどの工夫が重要である。
- 敷きっぱなしにするのではなく、定期的な清掃や殺虫剤の散布を行うことで、長期的に虫の発生を抑制できる。
- 正しい対策を行えば、防草シートのデメリットである虫のリスクは大幅に軽減でき、快適な庭を維持できる。




