美しい花には素敵な意味だけでなく、実は花言葉で裏切りや死を意味する怖い側面があります。
例えばブルーベリーの花言葉には裏切りという意味が含まれていますし、ハナズオウの花言葉も同様に不信といったネガティブな要素を持っています。
贈り物として人気の高いダリアの花言葉にも裏切りという一説があるため注意が必要です。また、花言葉で偽りを表すものや、ストレートに花言葉で嘘つきを意味する植物も存在します。
これらは物語や伝説に由来することが多く、中には花言葉で狂気を感じさせるものや花言葉で異常な愛や執着を表すものまであります。このように、花言葉にはネガティブな意味を持つものもあり、知らずに贈ると誤解を招くかもしれません。
この記事では花言葉が怖い一覧として、プレゼントに適さない花を紹介します。
- 裏切りや嘘などの怖い意味を持つ花の種類
- プレゼントで誤解を招かないための注意点
- 花言葉の由来となった神話や伝説の背景
- 死や狂気など強いネガティブな意味の花
花言葉「裏切り」や嘘を意味する花
ここでは裏切りや嘘といったネガティブな意味を持つ代表的な花について、その意外な由来や背景にある物語を詳しく解説していきます。
- ブルーベリーの花言葉は裏切りと好意
- ハナズオウの花言葉は裏切りと不信
- ダリアの花言葉は裏切りで怖い?
- 花言葉「嘘つき」の意味を持つ植物
- 花言葉「偽り」を意味する花
ブルーベリーの花言葉は裏切りと好意

甘酸っぱい実をつけることで知られるブルーベリーですが、実は相反する二つの花言葉を持っています。
一つは「実りある生活」や「好意」といったポジティブなものです。これはブルーベリーがたくさんのおいしい実をつける様子や、異なる品種を近くに植えることで受粉しやすくなり、より多くの実がなる性質に由来していると考えられます。家庭菜園などでも人気があり、親しみやすいイメージを持つ方も多いでしょう。
一方で、もう一つは「裏切り」というネガティブな花言葉です。この由来には諸説ありますが、ヨーロッパにおいて濃い青色や紫色は、悲しみや涙を象徴する色とされることがあります。熟したブルーベリーの実の色が深い青紫色をしていることから、悲しい出来事や期待を裏切られるような心情を連想させ、この言葉がつけられたという説が有力です。
このように、同じ植物であっても文化や捉える側面によって全く異なる意味を持つことがあります。もし誰かにブルーベリーの苗木などを贈る際は、誤解を避けるためにも「実りある生活」という良い意味のメッセージを添えるなどの配慮をすると安心です。
ハナズオウの花言葉は裏切りと不信

春になると鮮やかな赤紫色の花を枝いっぱいに咲かせるハナズオウには、「裏切り」や「不信」という衝撃的な花言葉がつけられています。
この怖い花言葉の由来は、キリスト教の聖書に登場する有名なエピソードに関係しています。イエス・キリストの十二使徒の一人であるユダは、銀貨30枚と引き換えにイエスを裏切りました。その罪の意識に耐え切れなくなったユダが、命を絶った場所にあった木がハナズオウの一種(セイヨウハナズオウ)だったと言い伝えられています。
この伝説から、ハナズオウは欧米では「ユダの木(Judas tree)」とも呼ばれるようになりました。裏切り者の最期を見届けた木として、ネガティブなイメージが定着してしまったのです。
また、ユダが着ていた服の色が黄色であったことから、黄色い花や植物全般に裏切りのイメージがつくことがありますが、ハナズオウの花自体は美しい赤紫色です。それでも名前や伝説の影響を強く受け、このような花言葉が残っています。庭木としては春の訪れを告げる美しい植物ですが、花言葉に詳しい方への贈り物としては避けたほうが無難かもしれません。
ダリアの花言葉は裏切りで怖い?

大輪の花を咲かせ、華やかで高級感のあるダリアはフラワーギフトとしても非常に人気があります。しかし、その花言葉には「華麗」「優雅」といった美しい言葉のほかに、「裏切り」や「移り気」といった不安定な意味が含まれています。
この由来としてよく語られるのが、ナポレオンの皇妃ジョセフィーヌにまつわる逸話です。ジョセフィーヌはダリアをこよなく愛し、珍しい品種を独占して自分の庭だけで育てていました。ある時、そのダリアを羨ましく思った貴族の女性が、庭師を買収して球根を盗み出させ、自分の庭で見事な花を咲かせてしまいます。
これを知ったジョセフィーヌは激怒し、それ以来ダリアへの興味を完全に失ってしまいました。この出来事から、人の心の移ろいやすさや、信頼していた庭師の裏切りを象徴する花言葉が生まれたとされています。
もちろん、現在では色や品種によって「感謝」や「豊かな愛情」といった良い意味も多くあります。特に白いダリアは「感謝」の意味を持つとされています。プレゼントに選ぶ際は、誤解を生まないよう、ポジティブな意味を持つ色のダリアを選んだり、メッセージカードで補足したりすることをおすすめします。
花言葉「嘘つき」の意味を持つ植物
植物の中には、その特徴や性質から「嘘つき」という直接的な花言葉を持つものが存在します。代表的なものが「イヌホオズキ」です。
イヌホオズキの花言葉は、まさに「嘘つき」です。この植物は道端などで見かける野草ですが、名前の通り「ホオズキ」に似ています。しかし、ホオズキのように美しい赤い実がなるわけではなく、食用や薬用として役に立つわけでもないことから、「ホオズキに似ているけれど役に立たない(=偽物、嘘つき)」という意味合いで「イヌ」という名がつき、花言葉にも反映されたと言われています。
また、イヌホオズキには毒性があることも、ネガティブなイメージを強める一因となっています。見た目は小さく可愛らしい花を咲かせますが、うかつに口にすると危険であるという性質が、外見と中身の違い、つまり「嘘」を連想させるのでしょう。
このように、植物の命名や花言葉には、見た目の類似性に対する失望感や、毒に対する警告の意味が込められているケースが多々あります。「嘘つき」という言葉は強烈ですので、冗談でも人に贈るような植物ではありません。
花言葉「偽り」を意味する花
「嘘つき」に近いニュアンスとして、「偽り」や「欺瞞(ぎまん)」といった花言葉を持つ花もいくつかあります。
例えば、夏祭りの風物詩としても知られる「ホオズキ」です。ホオズキの花言葉には「偽り」「ごまかし」という意味があります。これは、ホオズキの実が大きく膨らんで立派に見えるにもかかわらず、中身は空洞が多く、果実自体は小さいことに由来します。「見かけ倒し」であるという様子が、偽りやごまかしを表現していると捉えられたのです。
また、黄色いユリにも「偽り」という花言葉があります。前述の通り、キリスト教文化圏において黄色は裏切り者ユダの服の色とされることが多く、そこから派生して黄色い花全般に「虚偽」や「不誠実」といった意味が付与される傾向があります。ユリ自体は聖母マリアの象徴ともされる神聖な花ですが、色が黄色になるだけで意味が大きく反転するのは興味深い点です。
さらに、白いゼラニウムには「私はあなたの愛を信じない」という、相手の偽りを疑うような花言葉もあります。これらの花は、見た目の美しさに反して、人間関係の不信感を表す意味を持っているため、贈り物にする際は慎重になる必要があります。
花言葉には裏切り以外の怖い意味も
裏切りだけでなく死や狂気、あるいは異常な愛といったさらに強い恐怖や悲しみを感じさせる花言葉を持つ植物についても確認しておきましょう。
- 花言葉「守れなかった」に関連する花
- 花言葉が「死」を意味する植物
- 花言葉「狂気」などの怖い意味
- 花言葉「異常な愛」や執着について
- 花言葉が怖い花の一覧
- 花言葉「裏切り」や怖い意味のまとめ
花言葉「守れなかった」に関連する花
直接的に「守れなかった」という言葉そのものが花言葉になっているケースは稀ですが、約束を守れなかった後悔や、守りきれなかった恋の悲しみを表す花言葉を持つ植物は存在します。
その代表格が「アネモネ」です。アネモネには「見捨てられた」「はかない恋」といった悲痛な花言葉があります。ギリシャ神話において、愛と美の女神アフロディーテが愛した少年アドニスが、狩りの最中に命を落としてしまい、その流した血(あるいはアフロディーテの涙)からアネモネが咲いたという伝説に由来します。愛する人を死から守れなかった女神の悲しみが、この花言葉に込められていると言えます。

また、「タイツリソウ(ケマンソウ)」には「従順」という意味のほかに、「失恋」や「冷めかけた愛情」といった意味が含まれることがあります。ハートの形をした花がぶら下がって咲く姿は可愛らしいですが、見方によってはハートが割れてしまっているようにも見えることから、終わってしまった恋を連想させます。

これらの花は、過去の恋愛に対する未練や、大切な人を失った喪失感を象徴することがあります。美しい花であっても、別れや悲しみのストーリーを背負っているため、これから愛を育んでいこうとする二人や、お祝いの席には不向きであると考えられます。
花言葉が「死」を意味する植物
美しさの中に「死」の影を落とす花言葉を持つ植物もあります。これらは古くからの言い伝えや、植物自体が持つ毒性に由来することが多いです。
最も有名なものの一つが「スノードロップ」です。雪の中で咲く可憐な白い花ですが、「あなたの死を望みます」という恐ろしい花言葉が囁かれることがあります。これはイギリスの古い言い伝えで、亡くなった恋人の傷口にスノードロップを置いたところ、体が雪の雫に変わってしまったという話や、死の象徴として家に持ち込んではいけないとされた風習に関係しています。ただし、「希望」や「慰め」といったポジティブな意味も持っているため、解釈が分かれる花です。

また、「ヒガンバナ(彼岸花)」も日本では死を連想させる花として知られています。花言葉は「悲しい思い出」「あきらめ」「再会」などですが、墓地に植えられることが多く、別名の「死人花(しびとばな)」という呼び名からも、死の世界との繋がりを強く感じさせます。実際には、球根に毒があり、土葬された遺体を動物から守るために植えられたという実用的な理由もあります。
「桑(クワ)」には「共に死のう」という心中を暗示するような花言葉や、「あなたに嫌われたら私は死にます」という激しい意味を持つものもあります。生命の終わりを意味する花言葉は、贈られた相手に深いショックを与える可能性があるため、取り扱いには十分な知識が必要です。

花言葉「狂気」などの怖い意味
理性を失うほどの激しい感情や、精神的な混乱を意味する「狂気」に関連した花言葉を持つ花もあります。
例えば、「クリスマスローズ」には「中傷」や「発狂」といった花言葉がついていることがあります。これは、クリスマスローズの根に強い毒成分が含まれており、古くは精神錯乱を引き起こすために使われたり、逆に精神病の治療薬として(危険を承知で)使われたりした歴史があることに由来すると言われています。また、黒魔術と関連付けられることもあり、神秘的でありながらどこか恐ろしいイメージを持たれています。

「チョウセンアサガオ(ダチュラ)」も、「偽りの魅力」や「恐怖」といった意味を持ちます。この植物も強力な毒を含んでおり、摂取すると幻覚を見たり、意識障害を起こしたりすることから、正気を失わせる植物として恐れられてきました。美しい花を咲かせますが、その美しさがかえって毒の恐ろしさを際立たせています。
また、「月下美人」や「チューベローズ」には「危険な快楽」という花言葉があります。夜になると芳醇で妖艶な香りを放つことから、理性を惑わせるような危うい魅力を「狂気」に近いニュアンスで表現しています。これらは、美しさと隣り合わせにある危険性を警告しているとも捉えられます。

花言葉「異常な愛」や執着について
愛情が深すぎるあまり、相手を束縛したり執着したりする「異常な愛」を表現する花言葉も存在します。
つる植物である「テッセン(クレマチスの一種)」には、「甘い束縛」や「縛りつける」という花言葉があります。これは、強靭なつるを伸ばして他の植物やフェンスにしっかりと絡みつく性質から来ています。離れられないほどの強い絆と捉えることもできますが、文脈によっては相手を逃がさないという執念や束縛を意味することになります。
「黒いバラ」には、「憎悪」や「恨み」のほかに、「あなたはあくまで私のもの」「死ぬまで憎みます(愛します)」といった、愛憎入り混じった独占欲を表す花言葉があります。通常の赤いバラが「情熱的な愛」であるのに対し、色が濃くなり黒に近づくことで、その情熱が歪んだ方向へ向かっていることを暗示しているかのようです。
また、「マリーゴールド」には「嫉妬」や「絶望」という花言葉があります。太陽神アポロンをめぐる恋物語において、嫉妬に狂った挙句に悲劇的な結末を迎えた少女の伝説が由来となっており、満たされない愛や激しい嫉妬心を象徴しています。純粋な愛とは異なる、重苦しい感情を秘めた花言葉は、複雑な人間関係を示唆していると言えるでしょう。
花言葉が怖い花の一覧
ここまで紹介した以外にも、怖い花言葉を持つ植物は数多く存在します。一覧としていくつか紹介します。
| 植物名 | 花言葉 | 由来や背景 |
| トリカブト | 復讐、騎士道、人間嫌い | 強力な毒を持ち、実際に暗殺などに使われた歴史や、兜のような形状から。 |
|---|---|---|
| クローバー(四つ葉) | 復讐 | 通常は「幸運」だが、「私のものになって」という願いが叶わなかった時の反転した意味とされる。 |
| オトギリソウ | 恨み、敵意 | 秘密の薬草の名前を漏らした弟を兄が切り殺したという平安時代の伝説に由来。 |
| 黄色いカーネーション | 軽蔑、拒絶 | 黄色が裏切りの色とされる西洋文化の影響から、母の日の贈り物には不向きとされる。 |
| アザミ | 報復、触れないで | 鋭いトゲがあり、触ると痛いことから。敵を撃退したという逸話もあるが、攻撃的な意味も持つ。 |
| ガマズミ | 私を無視しないで | 鮮やかな赤い実が目立つことから、注目を求める悲痛な叫びのように捉えられた説がある。 |
これらの花は、見た目の美しさや可愛らしさとは裏腹に、攻撃的であったり、拒絶的であったりする意味を含んでいます。特にアレンジメントやブーケを作る際には、これらの花が含まれていないか、あるいは贈る相手が花言葉を気にするタイプかどうかを考慮することが大切です。
花言葉「裏切り」や怖い意味のまとめ
この記事では、花言葉で裏切りを意味する花や、花言葉が死を連想させる植物、さらには花言葉で嘘つきや花言葉で偽りを表すものについて解説してきました。また、花言葉で狂気を感じさせるものや、ダリアの花言葉のように一見華やかでも怖い意味を持つもの、ブルーベリーの花言葉で裏切りが含まれる理由、ハナズオウの花言葉の悲しい伝説についても触れました。花言葉で守れなかった想いを託すような切ない花や、花言葉で異常な愛を示すものなど、花言葉が怖い一覧として知っておくべき植物は多岐にわたります。
- 裏切りや嘘の意味を持つ花: ブルーベリー、ハナズオウ、黄色いユリ、イヌホオズキなど。
- 死や狂気を連想させる花: スノードロップ、ヒガンバナ、クリスマスローズ、チョウセンアサガオなど。
- 執着や異常な愛を示す花: テッセン、黒いバラ、マリーゴールドなど。
- プレゼント時の注意点: 怖い花言葉を持つ花を贈る際は、メッセージカードで本来の意図を伝えるか、誤解を招かない品種や色を選ぶ。
- 文化による違い: 黄色い花が裏切りとされる西洋の背景や、毒性が花言葉に影響しているケースを理解しておく。
花言葉は、古くからの伝説や植物の特性に基づいてつけられたものであり、必ずしもその花の価値を決めるものではありません。しかし、贈る相手への配慮として、これらの意味を知っておくことは円滑なコミュニケーションのために非常に役立ちます。美しい花を楽しむとともに、その裏にある物語にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。




